皆さま、おつかれさまです。ainame01です。
未だ一人もんでありましたころ、年末恒例のひとり旅をしておりましたこと、前にちょっとお伝えいたしました。そのときは、劇団四季観劇のことを、書き申しました。一人モンは、おカネを自由に使えるものでございます。新幹線の指定席で、まずは大阪に向かったものでございます。あのころは、未だ煙草を吸っていたわたくし、喫煙者席を購入して、紫煙を燻らせ、いい気なもんでありましたね。
しからば、なぜ大阪でありましたか?いつごろからか、覚えておりませんでありますが、大阪と云う風土、大阪弁、食いだおれ、新世界、釜ケ崎‥‥、なんと云いますか、猥雑で、グロテスクで、正直な、大阪人の生き方に、嫉妬を原点とする強烈なる好奇心を、ズッと持っていたのであります。
繰り返し読みました。
高校の時分に、修学旅行でちょいと立ち寄りましたが、いつかもっと奥深くに侵入してみたい!と、思っておりました。
そして、20台の後半から30台前半、年末旅を重ねました。新幹線に乗り、大阪に到着!新大阪駅に降り立ちますと、当時、柱のもとには、家なき苦労びとが、寝そべっておられました。わたくし、そうした方を排除せず、そこに居られる儘に見守る!という、当時の大阪の寛容に、エモイワレヌある種の感動を覚えたのであります。
考えさせられました。
東京では、すでに、苦労びとの居場所は、一掃されておりましたことも、もちろん背景にございます。大阪の、なんと云えばいいのでしょうか、恥部を隠さない潔さへの称賛!といいますれば、伝わりますでしょうか?カッコつけない、赤裸々の迫力!というべきでありましょうか?清濁併せ呑む、晒し隠さず!という精神性!そうしたものの生の声を、わたくし、全身で浴びたのであります。苦労びとへの処遇がどうの!、というようなことは、ひと括りに云えるようなことではありませんゆえ、わたくし、言及いたしません。ただただ、渡世ド素人のわたくしは、自分の無知をきびしく詰り、自分の甘さをふかく抉りたかったのであります!日常の生活圏でそれを実践せんとしても、素直に受けとれない自分が居るわけであります。そこで、大阪にガツン!と、やられに馳せ参じていた!と云うのが、大阪来訪のひとつの理由なのであります。わたくしの場合、東京の衝撃!は、求めているモノとは違っていた!ということであります。東京をクサシているのでは、決してないのあります。
頭が、混乱いたしました。
つまりは、、井の中の蛙たる自分に、圧倒的衝撃を喰らわせる!異価値観とのトンデモナイ出逢いへの渇望!が、わたくしを大阪へと向かわせたのであります。未知無学は、罪に近い!若き日のわたくし、そう思い生きていたのであります。
苦労びとの生きる町、西成。東の山谷、西の西成。名前と、噂は漏れ聞こえておりました。しかし、百聞は一見に如かず!でありまして、その現実の空気感たるや、並以下の人たるわたくしごときでは、容易に近づくことすら許されなかった!というのが、正直なところであります。いまのように、情報があるわけでもないのでありました。だからこそ、覗きみたい!という欲求も、高まるのでありました。しかし、視線を容易くあげることもできず、無意図にウロツく!ことが精一杯!それが、当時のわたくしの、事実でありました。
新世界、西成一帯を彷徨い、その表面をなぞるだけのわたくし、自身のふがいなさに、凹んでしまう!有りさまでありました。せめて、食いだおれ!をゆっくり味わおう!と思いはするものの、足はすくんでしまいます!そんなとき、ふとその見知らぬ一品の名前に導かれ、とあるお店に。カウンターだけの小さなお店。ものの数分で、いい香りの品が、目の前に。まずは、一口啜りますと、なんという豊かなお味。滋味深い!とは、このことでありましょう!そして、具へ手を伸ばしますと、それまでのわたくしは出会ってもいない、ふしぎな、そしてうまい、天かすのような、小さい肉のような?はて、これは何?じつは、わたくし、かすうどん!を所望し、いただいたのであります。
かす?とは、なんでありますか?そして、この出汁のうまさ!さすがであります!大阪、食の町!たいへん勉強になりました!ここで勇気をいただいたわたくし、つぎはお好み焼きの暖簾をくぐったのでありました。
そして、このとき、その地のソウルフードを食せば、その懐に飛び込むことができるかも!という教訓!が、わたくしのなかに芽生えた!のでありました!名物とは、ちょっとニュアンスの違う、ソウルフード!B級!などとも、呼ばれますルが、それは安くてうまい!という、地の方々の知恵の結晶、産物であり、皆が楽しめるように!という、愛から生まれた食べもの!ということも、できましょう。
そうした旅の味わい、感激、これからちょこちょこ書き申し上げたい!と思うのであります!
今日もお読みいただき、ありがとうございました!なのであります!